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  東京から南へ357km。最も近い八丈島からでも68km離れた絶海の孤島「青ヶ島」。黒潮をまともに受け、この時期の平均海水温が19度と高く、その恩恵を受けた海の魚影は濃。
青ヶ島は火山島で断崖絶壁の外輪山に囲まれ、人を寄せ付けない鉄壁の要砦のような島である。1780年から4度の噴火を繰り返し、島民は八丈島への避難を余儀なくされたが、1835年ようやく還住を果たし現在に至る。そんな苦難に立ち向かった島に九州磯釣連盟の猛者が挑んだ。
2月23日、午前9時40分。島のヘリポートに降り立ったのは九州磯釣連盟会長下村要一、同副会長河野
精雄、同審査部長村尾悦男。
関東地方に春一番が吹くとの情報もあるが、取り敢えず先に送った荷物を解き釣り場へと向かった。釣り
場へ着いてみると、それほど時化てはいないが潮がほとんど動いていない。
早速マキエを入れ仕掛けを投入、モゾモゾとイシダイらしきアタリ!…が食い込まない。時折良いアタリ
が来るものの潮が動いていないためか食い込まない。そのうち海も時化、持っていったウニガラを撒き1日
目は終了。その夜、天気予報通り、春一番が吹き風速24mを記録した。
2日目、昨夜の嵐が嘘のように海は凪、潮は左へ緩やかに動いている。河野氏1投目“ガツガツ・ギュー
ン”昨日の食い渋りが一変、仕掛けを入れれば必ずアタリ、走る。
型は2kg前後といまいち満足できないが、怒涛の快進撃!終わってみれば納竿間際に河野氏が釣った4kg
弱を頭に17尾。型を見ることはできなかったが、まずまずの釣果に残り2日間を期待させる1日となった。
・・が、夕方から振り出した雨が夜には本降りとなり、明日に不安を残したままの就寝となった。
予感的中! 昨夜、雨を降らせた前線が風を連れて来た。午前中の釣りを諦め天候の回復を待った。午後
から釣り場へ行ってみると一同呆然! ウネリは多少とれたものの昨夜の大雨で、泥が海へと流れ込み釣り
場一帯が白く濁っている。地元の漁師さん曰く「これだけ濁れば魚はいないよ」またしても呆然! しかし
そこは九州男児“やってみらんとわからん”と仕掛けを投入。
アタリはある・・が食い込まない。仕掛けを上げツケエを確認すると火山灰のような砂がコビリ付いてい
た。やはりダメかと諦めかけたその時、心機一転。今まで釣っていなかったポイントへ仕掛けを入れた村尾
氏の竿に会心の一撃“コリャ太い”とみんなの熱い視線を浴びながら上がってきたのは73cm7.0kgの口
白イシダイ。
その後、4.5kgと3.0kgの2尾を追加してその日は終了。日に日に型が大きくなることに最終日に期
待が持たれたが海は大時化。結局、その日の釣りは諦めて帰りの荷造りをすることになった。
この時期の天候は変わりやすく、今回天候に悩まされながら3日間とも竿を出せたことは幸運だった。
人を寄せ付けない絶海の孤島“青ヶ島”。機会があればまた必ず来ることを約束して島を後にした。
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